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上原 ゼンジ写真展/伊藤 計一写真展@新宿エプサイトギャラリー

日時前後するんですが、先日、新宿三井ビルの中にある、エプソンの運営しているギャラリー、エプサイトで、写真展を2つ見てきました。

本日時点で、それぞれまだ少し会期残ってますので、ご興味ある方はぜひ(無料ですし気軽にふらっと寄れます)。

1. 上原 ゼンジ写真展「FANTASTIC REALISM 夢遊する現実」 - 1月18日まで

2. 伊藤 計一写真展「刻の彩 –記憶の語り手達–」 - 1月22日まで

ハガキたち。

Epsite exhibitions


で、内容ですが、まず、上原 ゼンジ写真展。

上原さんは、本の雑誌社に居たなど、ユニークなキャリアの方ですが、写真の実験的なことにいろいろ取り組んでいるみたいです。

今回の展示でも、瓶やドアスコープを通して写真を撮ったり、手製の万華鏡を使ったり ... 。

単に実験的というだけでなく、とてもポップでキレイな写真でした。写真を撮っている楽しさが伝わってくる作品です。

万華鏡のところだけ、お持ちのカメラで試していいですよ、ということだったので、持っていたデジイチで撮ってみました。万華鏡の筒はそんなに大きくないので、本当は、コンパクトカメラのほうがサマになるかと思うのですが。

万華鏡といっても、鏡を張り合わせた筒だけ。適当に覗くと、周囲が写り込みます。

一応、こんな感じ。

Kaleidoscope

Kaleidoscope

Kaleidoscope


もうひとつの展示が、伊藤 計一写真展。

伊藤さんは、写真も写真家になった経緯も、上原さんとはまったく違います。元々普通の会社員をしていて、50歳を機に写真を再開し、写真作家を目指したそうです。

作品自体は、フィルムサイズの大きな中判カメラを使い、森などの風景を撮った、モノクロの精緻で静謐な作品でした。

本当に、息をのむ繊細さ。もちろん、中判カメラだからこそ出せる美しさ、というのがあるのでしょうが、高機能、高品質な機材や素材を生かすには、当然写真を撮る方の高度なスキル(と感性)が必要なのだ、ということをしみじみ感じました。


そしてびっくりするのは、これらの展示はエプソンギャラリーで行われているため、当然、すべての最終出力は、プリンタで行われているということです。

どちらも、言われなければわからない、というか、印画紙と遜色無いレベルなように思いました。昔ながらの雰囲気に徹底的にこだわる方なら別ですが、コレはコレで必要十分では、と ... 。


時代は確実に動いています。
by zebby_kk | 2009-01-14 15:10 | 写真の話